秋葉原からさほど遠く無い場所にある上野。その上野公園の奥にあるのが東京藝術大学だ。その藝大で本日(2015年9月6日)まで開催中なのが『藝祭2015』という学園祭だ。一度行くと癖になるその藝祭を見てきたのでお伝えしよう。
絵に書いたような学園祭が目の前に!
実際に高校や大学といった場所で生活したことがある方ならわかると思うが、ドラマやアニメで見るような学園祭は夢でしか有り得ない。そんな気持ちがいっぱいだと思うが東京藝術大学の藝祭は、その夢の世界が実際に目の前に出てきて、そして学生じゃなくても楽しむことができる空間となっている。
まずは模擬店等ステージなどがある部分から見てもらうとご覧の通りだ。
なんだかワクワクしてしまうだろう。でも藝術大学というだけあり入口には巨大な御輿が展示されている。
それでは奥に進んでいこう。人が多いので迷子や待ち合わせの場所や時間は先に決めておきたいところだ。
そして進むと模擬店エリアに着く。奥の方ではライブなどをやっていた。ファンが付いているのか前方の方で異様な盛り上がりを見せていた。
それでは、奥に進んでいき室内展示を見ていくことにしよう。
藝術を鑑賞?
藝術関係は感性が乏しいのか、よく理解できないものがたくさん並んでいたのだがその中でも幾つか気になった作品を許可を得て撮影してきたので紹介していこう。まずはこちら。
何もないただの枠に見えるのだが、透明な物体を置くと下の写真が見えるようになる。
偏光の何かを利用していると思われるが、写真自体よりその仕組みに興味が行ってしまった。続いてはこちら。なんとなく撮影してしまった1枚だ。
全体的に見て感じたのは「死」というイメージに対する記号化された「骨」「髑髏」、またはそれらに付随するであろう「血」「傷」、または「溶解」「溶ける」といったモチーフが大量に使用されている点だ。展示されている多くの作品の中で、結構な数が「死」や「過去」といった部分を具現化したような印象を受けた。その他には「現在」「見知らぬ何か」といった未知を既知とする方向性の作品、本当によく理解できない作品、が多かったような印象だ。反対に「未来」「希望」といった感性を受ける作品がほぼ皆無だったような感じで、現在の社会的閉塞感を敏感に大学自体が感じているのだろうか、とも思ったり。
上の写真は廊下の1枚。以外とレトロな名札管理システムで時代を感じてしまう。そして次は楽しさや明るさなどが若干見えた作品の中から2作品紹介しよう。まずはこちらの部屋。
板の上にはガラスなのかアクリル板なのか素材不明な透明なものが一列に並べられている。透明度が高いのか撮影が結構難しかった。
上から見るとこんな感じ。
2作目はこちら。玩具作品と思われるのだが素材が柔らかい。積み木っぽいけどそうでもないなんとなく変な感じがするけど触ってるとワクワクしてしまう。
他にも暗い部屋の中に風鈴が鳴っていたり、と表現の主題がわからないけど見ていて面白いものなど、全部見て回ると1日では足りないくらいの量の作品がいろんな教室で展示されていた。
上野公園でも藝祭!
実はフリーマーケット的に開催されるのがこちらの藝祭アートマーケット。上野公園の一部を使って開催されていて、アクセサリーやTシャツなどが販売されていた。
そんなアートマーケットの中から今回は猫の「いろはうた」の手ぬぐいを購入。1000円也。
こんな感じで学生の荒削りなセンスや、天才的な才能などを感じつつ、でも内容は秋葉原にも近かったりと遠くて近い東京藝術大学の藝祭、たまには上野まで足を伸ばしてみてほしい。
【詳細情報】
■イベント名:藝祭2015
■会場:東京藝術大学 上野公園内
■開催時期:2015年9月4日(金)〜6日(日)
■公式サイト:http://geisai.geidai.ac.jp/2015/top.html
■大学サイト:http://www.geidai.ac.jp/
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