空港で困らない為のモバイルバッテリーチェック講座

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rp_P2200003年度末が近づき、進学や就職といった事で飛行機移動も多くなるこの時期、秋葉原では普通に使われている『モバイルバッテリー』だが実は機内持ち込み制限品となっている。その制限について確認しよう。

 

大容量化の進むモバイルバッテリー

スマホを持っている人には常識になりつつあるモバイルバッテリーだが、大容量化が進んでいる。大容量が故に飛行機を利用する際には『機内持込・お預け手荷物』の危険物に該当する可能性が出て来ている。年度末を控えたこの時期に手元のモバイルバッテリーが機内持ち込み可能かチェックしてみよう。

rp_P2200003

 

国土交通省のサイトで確認する。

各航空会社にも機内持ち込みに関する記載はあるが、まずは法令的にどのようになっているかを国土交通省のサイトにある『機内持込・お預け手荷物における危険物について』から確認しよう。

さて、国土交通省のサイトを見ると機内持込・お預け手荷物におけるチェック表がPDFで提供されている。(PDF:http://www.mlit.go.jp/common/000993849.pdf

このリストで確認をすると、モバイルバッテリーは「⑤ 電池・バッテリー」の中の「a) 携帯用電子機器に使用する電池・バッテリー」に当てはまるようだ。さらに見て行くと「リチウムイオン電池」の「電子機器(本体)」の下にある「上記機器の予備電池」に該当する。

rp_制限

PDFより該当箇所を抜粋(転載)

さて表を見ると「ワット時定格量100Wh以下のもの」がポイントのようだ。共に機内持込だけが許可されているようなので、間違えても手荷物として預けるのはダメなようだ。

 

ワット時定格量100Whって算出方法は?

単位から判断するとWhと言う事なので計算式は下記の通りになる。

 ワット時定格量(Wh)=ワット数(W)×時間(h) ………(1)

しかし、モバイルバッテリーはmAhでの容量表示がメインだ。販売店でも「大容量!10000mAh!!」といった表記が目に付く。では、どのように変換すれば良いのか? 高校生ならば多分既に分かっている人も多いだろう。

 ワット数(W)=放電電圧(V)×電流(A) ………(2)

で変換する事が出来る。(1)と(2)の式を合体させると下記の式だ。

 ワット時定格量(Wh)=放電電圧(V)×電流(A)×時間(h)

電流が(A)になっているので(mA)にすると下記の式になる。

 ワット時定格量(Wh)=放電電圧(V)×電流(mA)×時間(h)÷1000

さらに、電流(mA)と時間(h)をまとめると下記の式になる。

 ワット時定格量(Wh)=放電電圧(V)×充電容量(mAh)÷1000  …(☆)

では、今回は写真のモバイルバッテリーのワット時定格量を算出してみよう。

 

実際にモバイルバッテリーのワット時定格量を計算する

今回、下記写真のスペックのモバイルバッテリーを持ち込む前提で計算してみよう。

rp_P2200006

こちらのモバイルバッテリーは、『Capacity:8000mAh』で『Output:5V』(出力1も出力2も5Vで同じ)となっている。計算式(☆)に合わせると下記のようになる。

 ワット時定格量(Wh)=5(V)×8000(mAh)÷1000

この結果、ワット時定格量は40(Wh)となり機内持込OKな容量となる。 分からない場合は各航空会社のカウンターで訊ねると地上職員が電卓等で計算してくれるので聞いてみるのもOKだ。今回は国土交通省のサイトから情報を確認したが、各航空会社も国土交通省のサイトと同様となっている。(少なくともソラシドエア(SNA)は同じだった。)

 

現時点では大容量モバイルバッテリーとは言っても20000mAhは見る事が無いが、秋葉原でも既に12000mAhなどの容量は比較的購入し易い価格帯まで値段が下がって来ている。今後、飛行機に乗る事もさほど多くは無いと思うが、購入の際には若干意識しておく方が良さそうだ。

もし、分からない事があれば利用予定の航空会社に確認して確実に搭乗出来るように事前準備をしておこう!