ラノベ「ふるおけっ!」の作者に発売日直前インタビュー!

rp_P92300432014年9月29日(月)にヒーロー文庫(主婦の友社)から発売が予定されている「ラノベ作家になろう大賞」入選作の「ふるおけっ!」の作者である愛宕而亞(あたごぢーあ)先生に突然インタビューを敢行した! 今度発売される「ふるおけっ!」の魅力について聞いて来たぞ。

 

秋葉原の某カラオケ店にて

今回、このような発売前のライトノベル作家の先生へインタビューを行なう事になったのは、当サイトへ届いた一通のメールからだ。そこからトントン拍子で話が決まり、先生へ秋葉原へ来て頂く事となった。

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愛宕而亞先生に聞く「ふるおけっ!」の魅力とは?

今回、愛宕先生には前準備も無くインタビューに応じてもらった。最初は「どんなキッカケで今回の執筆を始めたのか?」について伺ってみた。

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先生の私物のPC

 

オータムリーフ管弦楽団との出会い

先生:丁度10年まえくらいですか、2004年8月にオータムリーフ管弦楽団(当時は団名等も無い状態だった)に最初スタッフで参加したのですが、演奏者の話を聞いていると「自分も弾いてみたい」という気持ちが出てきまして、バイオリンを手に取り気付いたら初練習から約7ヶ月でステージに立たされていたという(笑)

ーー:そうなんですね。(笑)

先生:(当時はいろんな事が)めまぐるしく過ぎて行って、とても楽しかったのです。無いモノから何かを作り出す楽しさというのでしょうか、一人でやっても楽しいですがみんな(大勢)で同じような目標に向かうと非常に楽しくて、丁度文化祭の前日のような高揚感と言いますか、あれが新鮮で楽しくて実際にステージまでやった時に感動してしまいました。その感動が作品(「ふるおけっ!」)の原点となっていますね。

 

 退団した理由?

先生:エロゲ曲のオーケストラなのですが、練習のおかげで肝心なエロゲが出来なくて。好きなエロゲの曲が弾きたいのにエロゲが出来ない本末転倒な状況があり、「コレじゃ行けない」という事で泣く泣く退団したという事で(笑)

ーー:それは仕方が無いですね(笑)

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ストーリーは実はゲームの原作だった!

ーー:今回の作品ですが、いつから書き始められたのですか?

先生:実はオータムリーフ管弦楽団を辞めて3年くらいしたある日「ゲームを作ろうかな?」と考え、「オーケストラもののゲームを作ろう」と思い、スタッフなども集めて製作を始めたのですが残念ながら完成には至らずに終了してしまいました。

ーー:良くある話ですが、完成しなかったのですね。

先生:(完成に至らなかったのが)凄く悔しくて、しばらく(ゲームに使う予定だった)ストーリーを寝かせておいたのですが、あるとき友人から「ビジュアルアーツのキネティックノベル大賞に応募しませんか?賞金500万ですよ!」と話があったので、(ゲーム作成の際に作ったストーリーと言う)ネタもあったので完成させて応募してみたのが始まりです。

ーー:結果はどうだったんですか?

先生:その時の応募作は、1次は通過したのですが2次で落選となりました。でも「意外とこの路線(ライトノベル)はいけるんじゃないか!?」と思いまして、「本格的にラノベ書いてみるか!」と決意し、その後大体1年間ほどの間に様々な所へ応募したのですが全て1次落ちでした。流石にそろそろ諦めようかとも思ったのですが、書いていると生活リズムに染み付いてしまって(笑)

ーー:書く事が生活の一部になったと。

先生:そんな感じで書いた作品が、2013年のキネティックノベル大賞で最終選考まで残りまして。

ーー:結果は?

先生:最終選考で落ちました。そうなると非常にがっかりしてしまいまして「もう、俺には力の及ばない世界なのかな。」とも思いました。そろそろ諦めるつもりで最後に何度も使い倒したこの作品(「ふるおけっ!」の元となる話)をヒーロー文庫さんに投稿したところ、作品を認めて頂いて受賞したと、いう展開でこの度「ふるおけっ!」を出版させて頂く事になりました。

ーー:結局、原点(オーケストラもののゲームの原作から出発したという事で)の作品で受賞したという事になったと。

先生:そういう事になったんですよね。なんだか不思議でした。

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打ち合わせ資料(モザイクを入れてあります)

 

「ふるおけっ!」の魅力とは?

ーー:今回オーケストラもの、という事ですが音楽をやっていない人はとっつきにくいのではないかと不安になるのですが。

先生:その辺りは考慮しました。主人公の伊勢崎君はバイオリンをやったことがない素人ですので、主人公の視点で読み進めてもらえれば音楽に関して意識する事無く楽しめるかと思います。

ーー:主人公と一緒に成長すると言う感じですか?

先生:そうですね。主人公の視点で読んで頂ければ大丈夫なように書きました。また、話の中では伊勢崎君を通じて音楽の用語の説明などをさせていますので、予備知識無しに読めるように工夫しました。

ーー:あと、「ふるおけっ!」はオーケストラを題材にしていますが、音の表現は大変だったのではないですか?

先生:その当たりはかなり苦労しました。「音」を「文字」で表現する所に関しては、とあるマンガ作品を参考に、「音」を伝える事が出来る「文字」で表現しました。「音」を「文字」に変換する作業はかなり難航しました。

ーー:「ふるおけっ!」ではその辺りも見どころの1つですね。

先生:「音」を「文字」に変換した所を楽しみに見てもらえると嬉しいですね。特に最後のオーケストラシーンはかなり力を入れて書きましたので是非読んで頂きたいですね!

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相関図など(モザイクを入れています)

 

「ふるおけっ!」の作品紹介

インタビューは以上となるが、愛宕先生の話の中にはココでは書けないような話で盛り上がったりもしたのだが、実に面白い先生だ。その面白さが作品中にちりばめられたギャグであったり、音楽という難しそうなジャンルをラノベの読み易さを壊さないように作品を仕上げてしまうのだろう。また、特に気になるのが音楽の「音」を「文字」で表現している箇所だ。オーケストラを聞く際に感じる「音」の存在感を「文字」から受け取ってほしい。そして、楽器を知らない人も主人公と共に成長して行く事で音楽知識は無くても読める、という先生の言葉を信じ気軽に手に取って購入してほしいと思う。下記に作品のあらすじを転載しておいたので併せてチェックしよう。

rp_fullokeあらすじ

高校2年生の伊勢崎洋一郎は、「オーケストラ部をつくる」と宣言した幼なじみの戸田響音を手伝うことに。ところが、吹奏楽部が激昂。オーケストラ部と吹奏楽部が文化祭の舞台で演奏し、どちらが優れた演奏かを競うことになった。しかも、オーケストラ部が負ければ、即廃部の条件。吹奏楽部は全国大会出場常連の音楽エリート集団。一方、オーケストラ部は、食いしん坊な指揮者、ハーモニカ吹きの作曲家、怪しげな日本語を喋るドイツ人ハーフのヴィオリスト、吹奏楽部を追い出された落ちこぼれなど、一癖も二癖もある生徒ばかり。はたしてオーケストラ部は、吹奏楽部に勝利することができるのか?

ヒーロー文庫:主婦の友社)

 

 愛宕而亞先生サイン入り文庫本をプレゼント!

今回、先生にお願いして1名様に「ふるおけっ!」の文庫本にサインを入れて頂いてプレゼントするぞ! 応募方法はこの記事のツイートの際にハッシュタグ「#ふるおけっ!」を追加してつぶやいてほしい。また当選者へはDMで連絡を行なうのでフォローも忘れずにお願いする。

【応募方法】

  1. 本記事のURLを含む本文にハッシュタグ「#ふるおけっ!」を追記してツイートする。
  2. 秋葉原PLUSのアカウント(@akiba_plus)をフォローする。
  3. 締切は10月1日中のツイートまで有効。

(ツイート例)

ぜひ、気軽に応募してほしい。尚、先生にサインを後日頂いてからの送付の為多少のお時間を頂く事をご了承して頂きたい。当選者の発表は商品の発送をもって変えさせて頂く。2014年9月29日の発売日まで待ち遠しい! また、「ふるおけっ!」の原案に深く関係のある「オータムリーフ管弦楽団」の10月公演が2014年10月12日(日)に開催予定だ。こちらの情報も下に掲載したので、併せてチェックだ。音楽と読書で、秋の長夜を堪能しよう!

 

【詳細情報】
■タイトル:ふるおけっ!
■著者:愛宕而亞
■イラスト:りょう@涼
■発売日:2014年9月29日発売予定
■価格:本体580円+税
■ISBN:978-4-07-299140-4

【詳細情報2】
■イベント名:第10回定期演奏会“結成10周年SPECIAL EDITION”
■日時:2014年10月12日(日) 開場13:00/開演13:30
■会場:大田区民ホールアプリコ
■住所:大田区蒲田五丁目37番3号
■料金:前売り:900円(税込)/当日:1000円
■販売店:とらのあなメロンブックスのWEB通販で販売中
■サイト:http://autumn-leaf.org/10th/
■演奏曲目:
・祝典序曲「青春」: ぶらばん!、Quartett! 他
・The Door Into AUGUST:虹の彼方へ、Lapis Lazuli、Asphodelus 他
・I’ve sound medley~KOTOKO compilation~:
同じ空の下で、さくらんぼキッス~爆発だも~ん~ 他
・美少女ゲームヒストリア 2006年:第1回~2012年:第7回の大賞受賞作によるメドレー
・俺とお前のメモリーズ:Rumbling hearts、青空、凛花 他