『怪人開発部の黒井津さん』Anime Japan2024 ABCブースステージ

2024年3月24日(日)ABCブースのステージイベント2回目に実施されたのは、「怪人開発部の黒井津さん」ステージ。本作は、物語は正義の変身ヒーローの剣神ブレイダーを倒す怪人を開発すべく奮戦する、もうひとつのプロフェッショナル達「秘密結社アガスティア」の日々の記録を描いた物語。2022年に「ANiMAiZiNG!!!」枠にて放送された、幾度となく正義のヒーローに倒されていく定めの悪の怪人を作り出す開発部で働く人々の奮闘記だ。

 

泣かずには聞けない黒井津さんのお仕事!

本イベントに登壇したのは、アガスティアでヒラ研究員として働く黒井津燈香役の前田佳織里、長距離狙撃を得意とする怪鳥型の怪人であるカノン・サンダーバード役の土岐隼一、バレンタインデーに強力な力を発揮するチョコレート型怪人のメルティ役の富田美憂の3名。MCのお声がけで声優キャストが登壇し、主演の前田が「みなさんこんにちはー!改めまして黒井津燈香役の前田佳織里です。宜しくお願いします!」と元気良く挨拶。続いて土岐からは、「こんちわっす!」と役のカノンらしい挨拶に会場からも元気な返事が返ってきていた。最後に富田は「人間のみなさんこんにちはー!」と会場からの笑いを誘い、最初の挨拶から大盛り上がりで始まった。

次に、作品のあらすじやそれぞれの役柄についてのトークに。前田は自身が演じる黒井津燈香の役柄に対し「自分の役が怪人の開発側だと聞いて新しい!と思いました。黒井津さんは、お仕事に凄くストイックなので、社会人の皆さんも黒井津さんを見て共感出来るお話なのかなと思います」と魅力を語った。土岐は真面目で可愛い存在でもあるカノンの役柄に対して「ボケの要素が強すぎる見た目ですが、4月から新社会人の方もカノンを見ているとシンパシーを感じる部分が沢山あると思います!アニメを見て頑張ってほしい」と4月に向け新社会人に対する応援メッセージも交えてコメントした。最後の富田は自分の役柄を説明されると「内容が少ないな!」と自身でツッコミを入れつつも「メルティを凄く分かりやすく説明するとチョコレートお色気お姉さんです!周りに振り回されがちな、お姉さん的存在」と自らチョコレート怪人役ということで直ぐ溶けてしまう意味合いを含めメルティの魅力を説明していた。

続いて、主人公の黒井津さんの働く「秘密結社アガスティア」は、決してただの悪の組織ではなく、作品を振り返るだけで自然と「目指すべき社会人」が学ぶことができる作品。MCより、「新年度を目前に控えるこの時期に、「秘密結社アルカディア」から学ぶ心構えを紹介します!」と明るくトークテーマが発表されると、土岐が「社会人だよーって人!」と会場に問いかけ、手を挙げたファンに向け「明日からまた地獄の日々を頑張ろうね!」とエールを送った。1つ目の心構えは「企画がそのまま通ることはない」と紹介されると、会場に集まったファンも心当たりがあるのか思わず笑いが漏れた。中間管理職のような立場でもある黒井津さんは、佐田巻博士の助手として、日夜ヒーローを倒すべく研究を続けています。前田は「SNSでの投稿で、企画が最初よりも原型をとどめていない」という投稿を見かけたことがあるようで、「黒井津さんの企画も色々な人の意見を聞くと、もう原型止めてないなと思うシーンが沢山あって、黒井津さんの企画がそのまま通ることはないんです」と苦笑いしながらも、アニメの面白さを語っていた。そんな日々の中で「新怪人」としてプロジェクト化されたのが、神話の大怪鳥をモチーフにした怪人で、武装もバッチリのかっこいい怪人カノン・サンダーバード。しかし、制作過程で他部署から「コスト面」、「安全性」、「現実的な制作工程」などを突っ込まれ、最終的に完成したのが今のなんともキュートでかわいらしいデフォルメされた姿。土岐は、「最強なものを作ろうとすると、コストが掛かるんです!そうなってくると最終的に出来上がったのが、ひよこのようなかわいらしい見た目のデザインです」とカノンの見た目をいじるシーンも。すると、前田が「カノンは凄く大好きなキャラクターで、この見た目で中身は凄く熱い心を持っています」と、カノンをすかさずフォロー。それに土岐も「カノンは新社会人でもあるので、先輩達との関係に奮闘している姿も癒しになってくると思います」と加え、魅力を語っていた。2つ目は、「自信をもって仕事に取り組み、先輩や上司と競い合える」こと。土岐は2つ目の心構えに対し「これなんかのセミナーですか?」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘っていた。先ほど盛大にいじられたカノン・サンダーバードですが、水中戦の適正を図るための試験のため、怪人一同が海に行き、先輩である運動神経抜群のウルフくんと「泳ぎ」「スイカ割」「海中での模擬戦闘」などで競い合う、かなり熱い姿も披露しているそうだ。土岐は当時の様子を「自分の方が有能である!と競い合うことも会社ではあると思いますが、波風は立てちゃいけないという事が現実の世界でもあると思うんです。このシーンはそういう事があっても切磋琢磨し合う心を学べるのかな」と前回放送回を振り返りっていた。これには生みの親である黒井津役の前田も「これはどの仕事でも言えることですよ!」と語った。3つ目の心構えは、「企業の経営理念・経営スタイルの中に、コンプライアンスを反映させる」。富田演じるチョコレート怪人メルティは、原料のチョコレートの発注先の企業で異物混入騒ぎが起きてしまい、怪人には関係ないと言い張る黒井津さんたちですが、参謀メギストスに「社会的責任のある悪の秘密結社として、承認できない」と言われてしまい、廃棄処分となってしまう悲惨な運命を辿ってしまう。このエピソードに、富田は「人は失敗を繰り返してそれを生かして強くなっていく。そしてそれを後輩たちに教える」と社会人のみなさんにエールを送りつつ、メルティの廃棄処分の結果に富田は「ウキウキの気持ちでアフレコに行ったら、まさかの廃棄処分ですか!?」と当時の少し悲しい心境を語った。

そして最後に、総括して全社会人が理想とする上司メギストス様のセリフ「どんな事でも失敗やミスはある!だが、それで真に優秀な人材を失うなど、大変な損失である!」を3人が順に言っていき、頑張って日々を過ごす社会人の皆様へエールが届けられた。楽しく「怪人開発部の黒井津さん」から社会人の心構えを学んだところで、早くもイベントは終わりの時間となってしまい、最後に3人からの挨拶となった。前田は、「お仕事をやっていて大変なことも、黒井津さんを見て学べますし、後はいつまで経っても黒井津さんのアニメ第2期がやりたい!」という言葉に会場からは拍手喝采が起こり、「次のシリーズの発表も出来たら嬉しいのでこれからも『怪人開発部の黒井津さん』の応援を宜しくお願いします!」とアニメの続きを切望した。次に土岐は、アニメの再放送決定に対し「2022年に放送された当時新社会人だった人が今はベテランになっていて、その期間にもう一度見てもらえる機会があるのは嬉しいです」さらに演じたカノンのキャラクターに対して「カノンは僕の中で大好きなキャラクターです。カノンみたいな奇抜で有益なキャラを演じたのが初めてだったので思い入れもあり、可愛らしく時々かっこいい彼の姿を是非見てほしいです」と、最後まで自身が演じたカノンに対する熱い想いを語っていた。最後に富田は、「中学生から声優をやっていて黒井津さんを見て社会人ってこういうものなんだと勉強にもなりました!アニメ放送から数年経ちましたが、メルティの魅力を今回伝えられてよかったです!私も是非続きをやって、もっと色々なメルティを演じていきたいので、みなさん引き続き応援宜しくお願いします!」と前田のコメントに乗っかりアニメの続編を願っていた。キャストからの第2期の期待も膨らむ中、再放送を楽しみに待っているファンと共にイベントは大盛り上がりで終了した。

『怪人開発部の黒井津さん』スペシャルステージ
※2024年3月31日までご視聴可能

https://youtube.com/live/7Z87kMbrg-0

 


【概要情報】
■イベント名:『怪人開発部の黒井津さん』
■日時:2024年3月24日 14:30~15:00
■出演者:
・前田佳織里(黒井津燈香役)
・土岐隼一(カノン・サンダーバード役)
・富田美憂(メルティ役)
■作品サイト:https://kuroitsusan-anime.com/

【作品情報】
■作品タイトル『怪人開発部の黒井津さん』
■放送日時:各種配信サービスにて配信中
■公式サイト:https://kuroitsusan-anime.com/

(C)水崎弘明・COMICメテオ/「怪人開発部の黒井津さん」製作委員会