「トイ・ストーリー」シリーズが今熱い!? ピクサーのテクニカル・ディレクターが語る 「トイ・ストーリー」の魅力とは?

最新作『トイ・ストーリー4』が2019年7月12日に日本公開され、「トイ・ストーリー」シリーズがいま再び全世界から熱い注目を浴びている中、現在開催中の「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」にあわせて来日されたピクサーのテクニカル・ディレクター小西園子さんに「トイ・ストーリー」の魅力をたっぷりと語って頂いた。

 

「トイ・ストーリー」シリーズの魅力とは?

「トイ・ストーリー」シリーズは、人とおもちゃの絆をコミカル且つドラマティックに描き、世界 中の観客を感動の渦で包み込んだディズニー/ピクサーの大人気シリーズ。ウッディとバズ・ライトイヤーを中心に、たくさんのおもちゃが登場し大冒険を繰り広げる、大人から子供まで楽しめる究極のエンターテイメント作品だ。現在、ディズニー/ピクサーの代表作「トイ・ストーリー」シリーズ3作品の4K UHDが好評発売中の本シリーズ、アカデミー賞®長編アニメーション賞を獲得した『トイ・ストーリー3』に続き、全世界待望の最新作『トイ・ストーリー4』が2019年7月12日に日本公開を迎え、これまでのトップだった『アナと雪の女王』(最終興収255億円) の成績を塗り替え、洋画アニメーション歴代 No.1の大ヒットスタートを記録。公開から33日間で動員617万人、興収80億円を突破し(2019年8月13日時点)、 この夏No.1映画として興収100億円突破も間違いないと言われ、「トイ・ストーリー」シリーズは、いま再び全世界から熱い注目を浴びている。今回は来日したピクサーのテクニカル・ディレクター小西園子さんに「トイ・ストーリ ー」シリーズの魅力を、たっぷりと語ってもらった。

(C)2019 Disney/Pixar

ピクサー・アニメーション・スタジオ テクニカル・ディレクター
小西園子さん プロフィール

17歳まで東京で育ち、その後渡米。シカゴのスクール・オブ・アート・インスティチューとでファインアート&テクノロジーの学士号を取得。

1994年に8月に『トイ・ストーリー』のジュニア・テクニカル・ディレクターとしてピクサー入社。同作品のセット・ドレッシングとライティング、そしてコマーシャルを担当。その後、キャラクター・モデリングとアーティキュレーションを担当するようになり、以降同スタジオによるほぼ全ての長編作品に関わる。

『カーズ』ではピンク色の日本車役で声優デビューも果たしている。 現在サンフランシスコのベイエリアで夫と2匹の猫と暮らす。

なんと第1作目の『トイ・ストーリー』からシリーズ全作に携わってきた唯一の日本人でもある小西さん。最新作『トイ・ストーリー4』ではキャラクターの洋服や、小物の動きなどを調整する“テーラリング”を担当。

今回はウッディの持ち主である女の子、ボニーの洋服を主に担当し、 「子供の洋服をマネキンに着せて、そのデザインや動きがどう見えるのか、というところまで観察し考えながら制作しました」と制作秘話を語る。さらに、「実は、『トイ・ストーリー』や『トイ・ストーリー2』の時はシミュレーション(服を動かしたり、髪をなびかせたりする行程)やエフェクトという技術がなかったんです。当時は、洋服のシワは手で入れて動かしていたので、とても大変でした」と続け、「でも技術が進歩して、シミュレーションを担当するグループができたことで、私たちも洋服や髪の表現がしやすくなりました。それだけでなく、スローモーションが上手に表現できるようになり、物語の時間の流れや、キャラクターの感情もより表現しやすくなったのです」と言い、「技術の進化とともに、自身も“どんどん良い作品をつくろう!”“もっと先の作品を考えよう!”“常にもっと何かをしたい”という思いに駆られるようになりました。ウッディ達の物語だけでなく映像技術の大きな変化を楽しめるのも、「トイ・ストーリー」シリーズの魅力の一つですね」と熱く語った。

シリーズを通して小西さんが一番好きなシーンは、「『トイ・ストーリー』でバズ・ライトイヤーがベッドに立っているところを、カメラが足元から顔に向かってフーッと上がって行くバズが最初に登場するシーン」だと言う。バズとウッディが出会う、物語の根本となる大切なシーンだ。

「物語はタイムレスなので、24年前に初めて『トイ・ストーリー』を観た時の感情と、今観たときの感情は変わりませんし、大人になった今だからこそ新しい発見もありますよね。今30代の人は『トイ・ストーリー』を小学生の時に楽しんで観てくれて、今はもしかしたら自分の子供と 一緒に観ているかもしれませんね。自分の子供と一緒に観ると作品の感じ方も変わって面白いでしょうし、会話ももっと広がって楽しめると思います。本当に「トイ・ストーリー」シリーズは、観る度に深みが出てくるんですよ」と笑顔で締めくくった。

 


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【「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」開催概要】
■会期:2019年4月13日〜9月16日まで
■会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー 六本木ヒルズ森タワー52階
■開館時間:10:00〜22:00(最終入場 21:30)
■主催:東京シティビュー、NHK プロモーション
■企画制作:ドリームスタジオ
■特別協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン
■協賛:ハウス食品グループ、ロート製薬 ※五十音順
■後援:J-WAVE 81.3FM
■入場料:一般 1,800円、高校生・大学生 1,200円、4歳〜中学生 600円、シニア(65歳以上)1,500円
■前売券:1,500円(一般)、オリジナルグッズ付プレミアム前売券 1,800円(一般)
※発売中。無くなり次第終了
■展覧会webサイト:https://www.tokyocityview.com/pixar-himitsu-ten
■問い合わせ:03-6406-6652(東京シティビュー)

「PIXAR のひみつ展」はボストンサイエンスミュージアムが PIXAR との協力により開発したものです。 (C)Disney/Pixar. All Rights Reserved. Used Under Authorization.