違法DLサイト対策も出来る「なごみ」の新刊委託サービスを聞いて来た！

2014年7月から新刊の委託販売も行なう事が決定した同人誌のリサイクルショップの「なごみ」だが、新刊委託販売のとんでもないサービスの詳細が公開された。無断アップロードで困っていたサークルは是非このサービス、検討してほしい!!!

新刊の委託販売が開始！

虎の穴やメロンブックスなどに続いて、今まではリサイクル同人誌（中古同人誌）を扱っていた「なごみ」さんが新刊の委託販売を開始する事になった。これだけであれば単なる「委託販売始めました」だけなのだが、今回の「なごみ」さんの委託販売の際に付く付加サービスが凄い！　なんと『違法DLサイトに対して対応を行なって行く』点だ。その内容はサイトへの警告、検索サイトへの検索対象外にしてもらうと言った申請が主なのだが、その際に必要な「個人名」を出したくないサークルさんの事情を鑑みて始まるサービスだ。その詳細を「なごみ」の方に詳しく聞いて来たので紹介しよう！

違法DLサイトに対応した新刊委託販売とは？

詳しくは「なごみ」の委託に関する説明サイト（http://nagomi.ne.jp/web/doujin/itaku.html）を見てほしいのだが、簡単に概略を説明すると下記の通りだ。

違法アップファイルを確認次第、検索にHITしなくなるようにgoogleに申請を行ないます。
（※1）google削除対策はこちらから
違法DLサイトに対して削除依頼を出します。（※1）違法DL対策はこちらから
悪質なサイトの場合、訴訟提起します。
1と2は誰でも行なえるので、気付いたら違法DLサイトや検索サイトに対して申請して下さい。

この中で1と2が重要なステップとなる。例えば同人誌の作者が二次創作（いわゆる通常の同人誌）を行なった場合、その作品がインターネット上に無断でUPLOADされた際には二次著作物の権利を持つサークルの代表（個人名）でGOOGLEや違法DLサイトに申請や警告を出さなければならない。個人名は重要な個人情報を構成する情報であり、作品の内容によってはなかなか出し難い事が多いだろう。それが、今回「なごみ」に今後の新刊を毎回委託販売する契約を結ぶ事で「なごみ」の代表者の名義で申請する事が出来るようになるのだ！　サークルさんの個人名を出さずに対応出来るという点で非常に大きなメリットが出てくるのが、今回の付加サービスの要となる。さらにはその申請がサークルさん以外でも可能な点が4の項目となる。気付いた人が違法DLサイトに警告を発する、という面白いスタイルとなっている。

よくわかる解説！

それでは、違法DLサイトから公開された同人誌を辞めさせる1例を図解する。まずはサークルさんが「なごみ」さんと新刊の委託販売契約を結ぶ。新刊を出す際には「なごみ」さんへ必ず新刊を卸す必要が有る。

次に、違法DLサイトで同人誌が公開されている事を発見！　定型のフォーマットに従い違法DLサイトへ警告を発する。その際に「なごみ」の代表者名で警告を行なう事が出来るので、サークル代表者は個人名を出す必要が無い。

違法DLサイトから同人誌の公開が停止され、サークルは委託した新刊も売れて適正な利益の確保が可能になる。

このように違法DLを辞めさせる事を随時行なって行けば、資金源を断たれたサイト自体が消滅する事も有るだろう。これはあくまでも1例であるが、同様に検索サイトでの検索対象からの除外を申請する事で違法DLサイトへのアクセス自体をさせない、なども行なう事で強力な武器となるだろう。このようなサービスを行なっている新刊委託販売を行なう店は聞いた事が無い！　違法DLに困っているサークルさんは是非今度の「なごみ」さんの新刊委託販売システムを検討してほしい！

詳しい話は「なごみ」さんへ確認を！

さて、ここまでは秋葉原プラスの取材で伺った内容をまとめたものだ。詳細に関しては必ず「なごみ」さんのサイト（http://nagomi.ne.jp/web/doujin/itaku.html）や問い合わせ等で納得が出来るまで確認してほしい。

「なごみ」さんの新刊委託募集ページ（2014年6月18日現在）

また、今回の件に併せて神田のカメさん法律事務所でお馴染みの太田弁護士が一部対応を行なう事も有るようだ。もちろん色々な相談なども請け負ってくれるので、もし何か法律トラブルに巻き込まれたら頼ってみるのも良いだろう。

今後のメリットは？

実は今回の新刊委託販売開始のお知らせ、サークルさんだけではなく購入する人もメリットが有る。実は新刊と中古同人誌は同時に購入が可能との事だ。すなわち、新刊と中古をまとめて購入する事が出来るので送料等が一括で済むメリットが有るのだ！　欲しかったあの同人誌と、そのサークルさんの新刊をまとめて購入、なども可能となっている。違法DLサイトへの対応と併せて、今後目が話せない状況だ！