最近は1つのカテゴリとして存在している『アニメの聖地順礼(舞台となった場所を巡る旅)』だが、実際に公共交通機関を利用して現地へ行こうとすると、旅慣れしていない方ではハードルが結構高い。今回は連休を前に3ヶ所の場所へのアクセス方法を紹介する。
公共交通機関を利用して行こう!
車で現地へ行くのも1つの楽しみだろう。しかし、旅といえば電車! 車内で駅弁を食べると絵に描いたような旅心地になるのは間違いない! というわけで、今回は秋葉原駅を起点として、主に鉄道でのアクセス方法と料金を紹介する。今回紹介するのは、今まで秋葉原PLUSでも記事で紹介したあの場所だ!!
【目的地】
- 茨城県大洗町:ガールズ&パンツァーなど(往復5,040円〜)
記事:大洗で町歩きの取材をして来た!、他 - 埼玉県秩父市:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(往復1,880円〜)
記事:【9月30日まで】「あの花」スタンプラリーが秩父で開催中! …に、行って来た!! - 静岡県下田市:夏色キセキ(往復7,560円〜)
記事:【行って来た!】夏色キセキのスタンプラリーで下田を堪能して来た!、他
1.茨城県大洗町(ガールズ&パンツァー)
大洗町と言えば「ガールズ&パンツァー」しかない。大洗町へのアクセスは秋葉原からだと下記の通りだ。
秋葉原駅→(JR京浜東北線)→上野駅→(JR常磐線)→水戸駅→(鹿島臨海鉄道)→大洗駅
各駅停車で向かう場合は、上野から水戸まで乗り換え無しで行ける。(表示は「勝田行き」になる。)料金は片道2,520円(2,210円+310円)、所要時間は約2時間30分前後だ。
特急を使う場合は「ひたち往復きっぷ(普通車)」を使うと往復特急が使えて上野〜水戸間が7,000円となっている。水戸〜大洗間は片道310円なので、往復7,620円、所要時間は1時間50分前後だ。
しかしながら、上記「ひたち往復きっぷ」は2013年10月3日までしか利用できない。それは2013年10月から新しい割引制度が始まるからだ。それが『トクだ値(http://jreast.eki-net.com/tokudane/)』だ。簡単に言えば飛行機の早割(早期購入割引)と同じ。早い時期に購入すると座席数限定で安くなる仕組みとなっている。詳しくはJRのサイトを見てほしい。ちなみに、今回の秋葉原〜水戸を最安値の往復で買った場合は、通常期の最安値が片道2,800円なので、往復5,600円となる。水戸〜大洗間は片道310円なので、往復6,220円、所要時間は1変わらず時間50分前後だ。予約や手続きが煩雑だったりと面倒なのが難点だが安さは格段にアップする。(参考PDF:対象列車/割引後料金)
ちなみに、普段取材等で大洗町に行く場合は各駅停車で往復しているが、道中にパソコンを使う必要がある場合は特急や各駅停車のグリーン車を使う事も多い。
2.埼玉県秩父市(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)
秩父市と言えば10月に開催の龍勢祭もあるが、今月までは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のスタンプラリーを目的にするのが良いだろう。こちらへの行き方は西武鉄道しか選択肢がほぼ無い。もちろん高崎から秩父鉄道で向かう手もあるが、時間と料金から考えて厳しいものがあるだろう。よって、オススメはこのルート。
秋葉原駅→(JR山手線)→池袋駅→(西武線)→西武秩父駅
池袋〜西武秩父間を普通で行くか、特急で行くかで料金が変わる。往復普通を利用した場合は片道940円(190円+750円)で行ける。時間は約2時間30分かかり、乗り換えも飯能駅で発生してしまう。ただし、アニメの舞台という意味では飯能駅で降りるのも楽しみになるだろう。
特急を利用した場合は片道1,560円(190円+1,370円)で約2時間で到着する。秩父市へ向かう場合は往きは各駅停車で、帰りは特急で、といった使い方も可能なのが嬉しい。割引切符は『秩父フリーきっぷ』などがあるが、特急の往復割引きっぷは見つけられなかった。
3.静岡県下田市(夏色キセキ)
下田は東京からだと結構遠い。今の時期(2013年9月〜10月頃)だと伊勢エビなどの漁も解禁されており、食事が楽しめる時期だ。向かうルートは2つある。
1)秋葉原駅→(JR京浜東北線)→東京駅→(新幹線)→熱海駅→(JR伊東線・伊豆急線)→伊豆急下田駅
2)秋葉原駅→(JR京浜東北線)→東京駅→(JR東海道線)→熱海駅→(JR伊東線・伊豆急線)→伊豆急下田駅
新幹線を使用するパターン、特急を使うパターンがある。新幹線+特急のパターンは片道が7,090円(3,780円+2,190円+1,120円)かかり、所要時間は2時間20分前後。乗り換えも2回発生するので面倒な上に高いルートだ。すべて各駅停車で向かった場合は片道は3,780円(2,210円+1,570円)だが、所要時間は約3時間50分とほぼ4時間かかるのが辛い。日帰りで検討している場合は使う列車を選ぶ必要がある。
さて、安く、早く向かうにはどうしたら良いだろうか? という訳で少し調べてみたが、伊豆急行の出している『南伊豆フリー乗車券』が良さそうだ。往復で6,000円となっており2日間使える。ただし、このままでは特急には乗れないのだが、この切符は特急券を購入すると特急にも乗れる優れものだ。東京駅から「踊り子」「スーパービュー踊り子」に乗車する場合は、踊り子乗車の場合は片道1,700円を追加すると良い。結果的に往復9,400円で特急で行く事が出来る。2013年9月30日までしか使えないのが難点だが…。
冬は、青春18きっぷを活用する?
先の話だが、夏、冬、春と発売されるJRの切符と言えば「青春18きっぷ」があるが、秋葉原プラスで大洗町が取材先で多かったのは実はこの「青春18きっぷ」の為だった。水戸まではJRだけで行けるので都合が非常に良く、大洗駅まで往復の場合は青春18切符+310円×2(往復)で済む。既に今年の夏は利用期間が終了しているが、冬に向けて青春18きっぷが1日分余ったら、是非この記事を思い出してほしい。
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