AIフェスティバル2024が開催中! AIの進化がここまで来た!

2024年11月8日、9日の二日間、秋葉原のベルサール秋葉原2階で開催している『AIフェスティバル 2024』が開催中だ。入場料2000円が必要なものの、開催されるトークセッションでは非常に魅力的なAIに関する内容が語られていた。

 

第2回AIフェスティバル 2024開催中!

秋葉原でドスパラなどを経営しているサードウェイブが主催、協賛にintel、nvidia、Microsoftなどが連なるなかなか中の濃いイベントとなっている『AIフェスティバル 2024』。主催や協賛各社のブースもあり、AIに関する作品展示やトークセッションで構成されたイベントとなってる。

今回は初日の8日に訪ねてみたのだが、トークセッションは会場の椅子が足りなくなるほどの大盛況。初日の基調講演では「そして神社を作る」として​落合 陽一氏(​メディアアーティスト)が登壇。現在のAI状況を語りつつここ近年の動き、そしてAIの行く先を予測していた。聞いていたが、AIが概念の領域になればなるほど宗教に近くなり、そして概念だからこそわかりやすい偶像が必要になるような、そんな内容の部分が妙に印象に残っている。私のAI感と違う為だろう。

その後、「表現手段としての生成AI」ではAIとを使った映像表現に関する内容のトーク、「ビジネスとしての生成AI」ではAIを産業に利用する際の色々、といった内容でセッションが進んだ。ともに、現在あるAIをどのように使い込んで表現や事業とするか、という内容。特にビジネスとしての生成AIのトークで出てきた現状の日本の企業は頭が固く海外は柔軟であるといった内容には賛同できず違和感を感じた。企業歴の長い日本企業の特殊性が理解できていないようで残念であった。海外企業のように社歴が浅いとパッケージソフト等の「ソフトに合わせて業務を変える」のは実行しやすいが、長い歴史で作り上げた業務フローはある意味最適化されており、それを「崩して新しいやり方に変更する」には多くのエネルギーが必要である観点を次回は考慮した欲しい、とはセッションを聞いた際の感想となる。「進化するAIテクノロジー」が一番面白く、配信が無かった事もあり色々とAIが作り出す関連環境が新しい技術を要求してくる、という部分には非常に興味を惹かれた。特にノイマン型の演算限界と非ノイマン型の特徴が演算限界の打開策になるかも?という台本に無い話や、ゲーム内でAIに対して「お前はAIだぞ」と教えるとどういう対応となるかを実際に実験した海外の話など、興味深いトークとなった。

正直、個人的には「AI」は胡散臭いものでありインプットで使った資料の多さが性能であり、機械学習の延長上でしかないとの認識であった。特に2000年ごろ?1990年ごろ?にAIブームがあり、AIやFuzzy(Fuzzy)という単語がいろんな製品に導入され、ドラゴンクエスト4のAI戦闘でお馬鹿さ加減を体験していると、どうしても「微妙」という先入観がぬぐい切れない。しかしながら今回最新のAIを利用したアウトプット群を見ていると、この先位置産業分野としてAIが使えることがそろばん技能と同様に必須になりそうな、そんな近未来を感じた。あとは、「AI自身が出力した情報でAI自身が成長できる」すごいものが出た時、人間は対応できるのだろうか? そんなAIの今を『AIフェスティバル 2024』で感じてほしい。

 


【開催概要】

■イベント名:AIフェスティバル 2024 Powered by GALLERIA AIをもっと身近に、もっと楽しく
■開催日:2024年11月8日(金)・9日(土)
■会場:ベルサール秋葉原 2階
■入場料:2,000円(税込)購入はこちら
​・1枚で11月8日(金)、9日(土)の2日間とも入場可能
・期間中は繰り返しの入退場可能(10時~17時)
※購入には「teket(テケト)」への登録が必要です(登録無料)
■ブース出展
・Intel
・Microsoft
・NVIDIA
・JDLA
・理経
・エムニ
・SwitchScience
・SambaNova
・BabyJam
・FreeAI
・サードウェーブ
■サイト:https://www.aifestival.jp/

この記事を書いた人

黒井 日夏
黒井日夏です。秋葉原は土日祝日のどこかで出現しています。最近はぶらりと遠征に出かけて写真レポートをアップしたりします。東京在住。