ぷよぷよファイナルズ SEASON3の白熱の試合をレポート!

セガ公式プロ大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよファイナルズ SEASON3」が2021年3月20日、神田明神にある神田明神文化交流館内のEDOCCO STUDIOにて無観客で実施された。大会は総当たりで行われる。果たして優勝者は!?

 

SEASON3の頂上を獲るのは誰だ!?

2021年3月20日(土)に開催された『ぷよぷよ』シリーズのプロ選手による賞金大会、セガ公式プロ大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよファイナルズ SEASON3」。会場は東京千代田区外神田にある神田明神の境内の神田明神文化交流館内のEDOCCO STUDIOにて無観客にて行われた。大会出場選手は全部で8名。SEASON3で開催された各チャンピオンシップ優勝者2名と2020年4月~2021年2月末日までの「ぷよぷよランキングポイント」の累計上位6名が出場した。優勝者には賞金100万円と豪華副賞が授与される。

ファイナルズと言うことで、大会形式は総当たり戦。予選は出場選手全8名を4名ずつA・Bブロックに分け、各ブロックでの10勝先取を勝利条件にしたリーグ戦。勝利数の多い順に順位を決定し、各ブロック1位の選手は決勝戦に進出。決勝戦は10勝先取・2セット先取を勝利条件とし、大会優勝者を決定する過酷な戦いとなる。

 

出場プロ選手は全部で8名。チャンピオンシップ優勝選手のぴぽにあ選手、ともくん選手。SEASONランキング上位選手としていさな選手、タイタン選手、SAKI選手、fron選手、live選手、ヨダソウマ選手となっている。すべての選手の顔つきが違う。まさにプロの戦いがこの神田明神で行わた。

 

トーナメント抽選が運命を決める!

曇り空の中、神田明神を背景に始まったセガ公式プロ大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよファイナルズ SEASON3」。選び抜かれた選手が100万円をかけて神田明神で戦い勝者を決めるこの大会にはアルル役の園崎未恵さんを迎え、Tom氏(プロ選手)、飛車ちゅう氏(プロ選手)、えちご氏、momoken氏が解説を担当。熱いバトルがスタートした。

運命のブロック分け抽選が行われた。結果は以下の通り。

①SAKI選手:A-1
②fron選手:B-7
③ぴぽにあ選手:B-5
④ヨダソウマ選手:B-8
⑤いさな選手:A-2
⑥live選手:A-3
⑦ともくん選手:A-4
⑧タイタン選手:B-6

解説のTom氏によると、Aブロックはlive選手ともくん選手、Bブロックはぴぽにあ選手とfron選手は、よく戦う二人同士の組み合わせという意味で非常に面白いとの解説も。大会はアルル役の園崎さんの声で行われスタートした。

 

Aブロック第1試合:SAKI選手 VS いさな選手

普段お互いに戦わないとの解説から始まった試合は、GTRから組み始めたSAK選手が先に2連鎖ダブルで攻めていく。今回の大会は10本取得と言うことで試合は長丁場。その中で2連鎖ダブルで攻めるSAKI選手が有利な展開が進んでいく。いさな選手が苦しい試合展開で苦しんでいる中、SAKI選手の攻撃をさばききれない様子。連鎖をしっかりくみ上げるいさな選手のスタイルに対してぷよ運もあまりよくない。5試合目でいさな選手6連鎖ダブルで仕返し初の1本を取得。SAKI選手が2連鎖の発火前にいさな選手が10連鎖を叩き込み2本目を取得。ここにきていさな選手はSAKI対策が出来てきたか?

 

本線効率でSAKI選手に勢いがあるとの解説の中、無駄のない連鎖を作り出すSAKI選手。SAKI選手の連鎖に対していさな選手が連鎖を返しきれないゲームが続いていく。最後はSAKI選手が勝利をもぎ取った。

 

Bブロック第1試合:タイタン選手 VS ぴぽにあ選手

先に3連鎖ダブルで勝ちを取っていったのはぴぽにあ選手。タイタン選手が大きく5連鎖でゲームを進めて行くが、ぴぽにあ選手もしっかり返して2本を連続取得。ぴぽにあ選手が12連鎖ダブルを決めてゲーム展開を見極めている。そのぴぽにあ選手がゲーム展開をリードしていく。タイタン選手は2連鎖で攻めるとぴぽにあ選手も2連鎖で応酬。7本目で7VS7でせめぎあう両選手。タイタン選手が操作をミスったのか×の部分に間違ってぷよを置いて勝利を落としてしまう!さらにタイタン選手の発火した大連鎖がまさかの途中で終わってしまうハプニング! 場の空気に飲まれてしまったタイタン選手に対し自分の流れを保ったぴぽにあ選手が勝利を収めた。

 

Aブロック第2試合:live選手 VS ともくん選手

お互いに連鎖に対して丁寧に対応していく戦いから始まった本試合、お互いに+1連鎖を追加しつつ返していく中、ともくん選手が10連鎖で返した連鎖をlive選手が連鎖で返しきれないっ! 最初に1本を取ったのはともくん選手だ。この後、なぐりあいのような連鎖の応酬とおじゃまぷよ対策が見どころのこの試合。live選手も14連鎖でともくん選手と追い詰めていくが、ともくん選手が教科書通りのきれいな連鎖で勝利を得た。

 

 

 

Bブロック第2試合:fron選手 VS ヨダソウマ選手

fron選手が綺麗な10連鎖ダブルで先に1本を取得。2本目もfron選手が2連鎖ダブルを連続で叩き込み攻めていく。そんな中、12連鎖のfron選手に対してヨダソウマ選手がぎりぎりまで積み上げた連鎖を発火し1本目を取得。一進一退の中、先にfron選手が5連鎖で攻めるがヨダソウマ選手が4連鎖で返し切れず、その後の連鎖でfron選手が勝利を掴んだ。

 

Aブロック第3試合:SAKI選手 VS live選手

11連鎖ダブルが刺さって先に1本を選手したのはSAKI選手。live選手は最初に消した青があれば返せたのに、という状況で僅かな判断の差が試合を決めていく。小さい連鎖が刺さって勝ちを重ねるSAKI選手に対して、live選手は色々と緊張しているのか最上段まで積んであと一歩で大連鎖で失敗するなど、ちょっと動きにいつもの切れがない様子。9本先に取得したSAKI選手の気持ちが緩んでしまったのか、live選手が追い上げていく。しかしながら最後はlive選手の操作ミスをしてしまい、SAKI選手が勝利を掴んだ。

 

Bブロック第3試合:ぴぽにあ選手 VS fron選手

fron選手の2先取からスタートした本試合。ぴぽにあ選手がスタートに乗り切れずちょっと翻弄された状態。そんな中勢いづきたいfron選手だがぷよ運がついていないのか、上手く連鎖が組み切れない状況が続く。ぴぽにあ選手が14連鎖を決めて調子が出てくると5本を取得。先にマッチポイントを仕掛ける。fron選手は警戒しすぎか上手く積み上げることができないなか、ぷよ運の悪さが最後に響いてしまいぴぽにあ選手が勝利を掴んだ。

 

 

 

Aブロック第4試合:いさな選手 VS ともくん選手

いさな選手が連鎖の構築に手間取っているのを横目に、ともくん選手が12連鎖ダブルに13連鎖を返して試合を有利に進めていく。ともくん選手の冷静な判断がいさな選手の攻めをしっかり返していくゲーム展開に。いさな選手のミスをしっかりせめてともくん選手が勝利を収めた。

 

Bブロック第4試合:タイタン選手VSヨダソウマ選手

ヨダソウマ選手の特徴でもある攻めッ気が出た試合展開となった。1連鎖トリプルなどを使って攻めるヨダソウマ選手に対して厳しい展開ながらしっかり返して戦っていくタイタン選手。タイタン選手はヨダソウマ選手に翻弄されている印象だ。大連鎖+全消しを決めたヨダソウマ選手が先にリーチをかける。そのまま勝利か!と思われたが、最後は運が見方をしたのか意外なところからの2連鎖ダブルを決めてタイタン選手が勝利した。

 

Aブロック第5試合:ともくん選手 VS SAKI選手

勝ったほうがAブロックを制する、ということで両選手とも緊張の試合となった。SAKI選手が先に奇襲し一気に攻めていく。その勢いに飲み込まれてしまったともくん選手。徐々に自分のペースに戻るともくん選手に対して、お互いに連鎖のタイミングを見つつ小連鎖大連鎖を組み合わせて一歩も譲らない戦い多続く。9本目を先に取ったのはSAKI選手。SAKI選手の11連鎖に対してともくん選手も11連鎖でしっかり返す熱い展開が続くが、最後はSAKI選手の11連鎖トリプルに対してともくん選手は11連鎖しか返せず!「よっしゃー」の大声と共にSAKI選手が勝利した。

 

Bブロック第5試合:ぴぽにあ選手 VS ヨダソウマ選手

ぴぽにあ選手はヨダソウマ選手の攻撃にしっかり対応して勝利を重ねていく。ヨダソウマ選手もこのままではダメだと色々と策を練るも裏目裏目と出てしまう展開に。悪循環からヨダソウマ選手が追い詰められていく。ぴぽにあ選手が先に9本でリーチ。最後までヨダソウマ選手が本領発揮できぬまま、ぴぽにあ選手が勝利した。

 

 

Aブロック第6試合:いさな選手 VS live選手

お互い相手の手をしっかりチェックしてのゲーム展開。その為か小さな連鎖には小さな連鎖で、大連鎖には大連鎖でとお互いに相殺しあう技術力の高い試合が続く。初心者にはお手本になるような試合展開だ。その中で先にリーチをかけたのはlive選手。いさな選手の13連鎖の攻撃に対してきっちり13連鎖で返すもののちょっとだけお邪魔ぷよが降り注ぐ。これが決め手となってお互いマッチポイントに。最後はlive選手の連鎖が思わぬ所で切れてしまっていさな選手が勝利を収めた。

 

Bブロック第6試合:タイタン選手 VS fron選手

タイタン選手が15連鎖を決めてスタートした本試合。いつでも連鎖ができる形の良い詰み方をしているタイタン選手に対してfron選手はなかなか手が出ない状況が続く。しかし、fron選手の奇襲に対してタイタン選手が対応できずバランスはfron選手へ傾く。立て直しにタイタン選手は小さな連鎖を仕掛けていくが、まさかの連鎖ミスで途中で止まってしまうハプニング! そこへ刺さるfron選手の攻撃! 勢いのあるfron選手が本試合を制した。

最終結果はこのようになった。

 

決勝戦:SAKI選手 VS ぴぽにあ選手

長い戦いの最後に迎えた決勝戦。お互いに一歩も譲らない覚悟とプロとしてのすべてを叩き込む本試合。どちらが勝利を収めるのか!?

先に仕掛けたのはSAKI選手。2連鎖ダブルで攻めていくが、ぴぽにあ選手の連鎖返しに対応が出来ない! 決勝の雰囲気にのまれてしまったのかSAKI選手!? その後も1連鎖ダブル、2連鎖を細かく打っていくSAKI選手。緩まない攻撃の中、ぴぽにあ選手がまさかの12連鎖の発火に成功してしまう。流れがぴぽにあ選手に若干傾きつつある試合の中、SAKI選手は常にプレッシャーをかけるスタイルでぴぽにあ選手を追い詰めていく。

今日はSAKI選手に流れがあるのか? 勢いが止まらない! SAKI選手が勝つたびに「よっしゃ1本」と自分に言い聞かせるように気持ちを乗せて、攻撃的な積み方へと変化をしていく。勢いに呑まれないとぴぽにあ選手も突然の4連鎖など流れを支配していく。お互いが負けられない。

先に13連鎖で勝ちを奪ってリーチをかけたのはぴぽにあ選手! そんな土壇場でもSAKI選手が返せないと思われた連鎖を返していく。これはミラクルなのか!? 最後はどちらも本線を発火。11連鎖同士の戦いで連結数でぴぽにあ選手が勝利。1セット目を取得した。

後がなくなったSAKI選手。1セット目の終わりではちょっとうなだれてしまうシーンがあったものの気持ちを切り替え2セット目がスタート。先ほどの勢いが止まらないぴぽにあ選手を抑え込むかのようにSAKI選手が丁寧に勝ちを重ねていく。お互い丁寧な連鎖の応酬でしっかり対応。どちらがぶよ運を引き込むのか!?

そんな試合展開の中、SAKI選手が仕掛けた! しかし会場では「なぜ?」とSAKI選手の攻めに理解が追い付かない。ぴぽにあ選手はもちろん対応の連鎖を発火するが、まさかの連鎖が途中で途切れる! SAKI選手、ぴぽにあ選手の連鎖が続かないのを見切って誰もが想定しないタイミングで攻めていた。SAKI選手の洞察力のすごさに会場が唖然とする。

お互いが自分を許さない試合をしていく中、最後に勝利したのはぴぽにあ選手となった。

この激しいバトルは是非動画で見返してほしい。

 

優勝は「ぴぽにあ選手」!

SEASON3の優勝はぴぽにあ選手となった。賞金100万円にトロフィーが授与された。

今年はプロとして賞金で生活をするのを目標としていたぴぽにあ選手。その目標を見事にクリアしたぴぽにあ選手が、来期はどのような戦いを見せるのか楽しみだ!

 


【試合概要】
■大会名:セガ公式プロ大会「GigaCrysta Presents ぷよぷよファイナルズ SEASON3」
■会場:東京・外神田/神田明神文化交流館内のEDOCCO STUDIO
■大会概要:
本大会は、2020年度のシーズン「SEASON3」のプロ選手年間王者を決定する特別大会です。SEASON3で開催された各チャンピオンシップ優勝者2名と2020年4月~2021年2月末日までの「ぷよぷよランキングポイント」の累計上位6名の全8名が出場し、優勝者には賞金100万円と豪華副賞が授与されます。
■大会形式:
予選は出場選手全8名を4名ずつA・Bブロックに分け、各ブロックでの10勝先取を勝利条件にしたリーグ戦を実施。勝利数の多い順に順位を決定し、各ブロック1位の選手は決勝戦に進出。決勝戦は10勝先取・2セット先取を勝利条件とし、大会優勝者を決定。
■出場プロ選手・全8名:(順位順・敬称略)
・チャンピオンシップ優勝選手:ぴぽにあ/ともくん
・SEASONランキング上位選手:いさな/タイタン/SAKI/fron/live/ヨダソウマ
■大会MC:
・椿彩奈
・橘ゆりか
■実況解説:Tom(プロ選手)/飛車ちゅう(プロ選手)/えちご/momoken
■ゲスト:oka(プロ選手)
■ゲストコメンテーター:園崎未恵
■『ぷよぷよ』eスポーツコミュニティサイト
・ぷよぷよキャンプ:https://puyo-camp.jp/
■ぷよぷよeスポーツ 特設サイト:https://esports.sega.jp/
■試合動画:

■来期のスケジュール:

この記事を書いた人

黒井 日夏
黒井日夏です。秋葉原は土日祝日のどこかで出現しています。最近はぶらりと遠征に出かけて写真レポートをアップしたりします。東京在住。