秋葉原に住むには?(物件探し編)

rp_P7120010前回の「秋葉原に住むには?(家賃相場編)」で大凡の相場は分かったと思うが、では実際どの辺りなら住めそうなのだろうか? 今回は実際に探した際の相場観を元に記載して行く。時期が異なればまた違う結果になるので注意して参考程度に読んでほしい。

 

地元の人はどこに住んでいるの?

さて、賃貸物件を探す前に地元の人は一体どこに住んでいるのだろうか? 秋葉原と言えばビルばかりしか目に付かない。脇道に入ると古い住宅が見つかるが人が住んでいるような気配があったりなかったり、と不思議な街だ。もちろん、超高層タワーマンションに住んでいる方も居るが、そういう場所は意外と法人契約で職場として使うパターンも多いので実質の住民はそこまで多く無い事もある。では一体どこに住んでいるのだろう?

rp_P7120010

パターン1としては上記写真のような住居に住んでいるパターンだ。こちらは路地裏によく見る。次のパターンはビルの屋上、若しくは上層階にビルオーナーとして住んでいるパターンだ。

rp_P7120008

上を向いて歩いていると緑が見えたりする事もあるが、その理由は「人が住んでいるから」に他ならない。あとは普通にマンションの一室に住んでいるパターン。こちらが今回気になる「賃貸物件を探す」対象となる。

 

賃貸物件を探すには、まずはWeb検索!

とにもかくにも相場観やどの辺りに賃貸物件の空きが多いかをチェックしなければならない。その為に使うのが賃貸物件のWeb検索だ。検索サイトで「賃貸 検索」といったキーワードで幾つも出てくるので好きなサイトで検索しよう。

rp_chintaikensakuなぜこんな適当に「どの検索サイト使っても良いですよ」と言うのか? 今回幾つか検索サイトを使ったがオリジナルな物件(他の検索サイトでは出ない物件)はさほど多く無いので、下調べとしてはどの検索サイトを利用しても問題無い。

 

家賃7万から検討する

さて、実際の相場観だが家賃を7万台とした場合、選択肢にでてくる住所としてまず狙いをつけるのは「台東区台東方面」または「台東区浅草橋方面」になる。こちらは物件の数も多く、比較的家賃との折り合いが付け易い地域だ。秋葉原駅からだと昭和通り口の改札を出て首都高の下を抜けた先になる。

rp_P1130004

ここを抜けた先の地域だ。

実際に見て行くとしよう。今回も「ホームズ」を使って確認して行く。(尚、検索は2014年7月15日時点の結果で記載しています。最新の現状はホームズで検索して確認下さい。)

まず敷金礼金が共に0円の最近流行のパターンで検索してみた。結果は浅草橋駅付近で数件見つかった。ただし家賃は管理費入れて7万円の物件が見つかった。広さが15平米程度という点でかなり狭い物件のようだ。ちなみに敷金礼金の0円条件を外すと管理費込みで7.7万円、27平米程度の物件が見つかる。この方面は大凡7万台でも探せるのが魅力的だ。

rp_taitouku

ホームズの地図検索の画面より。

 

住所は千代田区にこだわりたい!

こだわりとして「住所は千代田区じゃないと秋葉原に住んでいるとは言えない!」という人も居るだろう。その場合は須田町、佐久間町、和泉町辺りを検討すると比較的安めに住める。ただし安いと言っても千代田区、8万円台からの家賃が多いのが厳しい所だ。探してみると、敷金礼金が共に0円物件が幾つか確認出来る。家賃は管理費込みで7万円から7.5万円で今回は見つかった。広さは20平米に足りない広さとなっている。しかし秋葉原からは随分と離れてしまう事になる。殆ど神田駅や馬喰町の駅が最寄り駅になる遠さだ。

rp_sudasaku

ホームズの地図検索の画面より。

 

秋葉原に近い文京区湯島という場所

湯島と言うと千代田線の湯島駅を思い浮かべる方が多いだろう。そちらはほぼ御徒町となってしまうので「秋葉原とは言えないよなぁ」と思ってしまうだろう。しかし、微妙な穴場がある。それが神田明神付近の文京区湯島だ。

rp_yushima

ホームズの地図検索の画面より。

上の画像を見てもらうと神田明神の周りに緑色の境界線が有ると思うが、あの境界線の左が文京区、右側が千代田区となっている。住所としては文京区になるのだが秋葉原に住んでいると十分言える場所だ。ただし史跡が多くマンションは幾分少なめな為、家賃は高い。敷金礼金が共に0円の物件は今回確認出来ず、礼金0円にして見つかったのが管理費込みの家賃が8.6万円の物件だ。ただし、こちらは2階と表示されていたのでフロアが上がればすぐに9万台に突入する。ちなみに広さは23平米ほどあるので、広い、かつ便利で値段が上がっているようだ。

 

探し方は他に無いの?

ネットの検索ではこのような結果が出た。じゃぁ「他に探し方が無いのか?」と言えばある。1つは「地元の物件を扱っている不動産屋を見つける」パターンだ。こちらの場合は地元の物件を扱う事でWEBや不動産屋専用の物件検索システムには乗らない、お得な掘り出し物が見つかる可能性があるからだ。不動産屋に貼ってある物件を調べて、Web検索したら出てこないような所は当たりかも? 次は「足で探す」事だ。マンションによっては下写真のように住民を募集している場合が有る。またはこっそり看板に「入居者募集中」とあり、下に電話番号があったりする。そういう不動産屋に依頼を出すのも1つの手段だ。ただしこの場合は敷金礼金等もかかる場合もケースによりけりなので確認したい所だ。最後の手段は「大家に直接話をしてしまう」方法だ。実際、札幌でマンションを借りた際にはオーナーと直接契約をした事もある。東京では無いのであくまでも参考事例だが、知り合いに地元の人が居れば聞いてみるのも良いだろう。

rp_P7120004

 

 

部屋を探す際のポイント

あくまでも経験に基づいた話なので全てのケースに当てはまらないので参考程度に読んでほしいのだが、部屋を探す際に不動産屋に伝える希望家賃帯は「自分の払うつもりの家賃−1万円」で伝えよう。ほぼ全ての場合において、「後1万円ほど追加すれば住みたいと思う物件」を最後付近に紹介してくるはずだ。その為、例えば8万円を家賃として払える場合は「7万円台で探してほしいのですが」と伝えると期待通りの結果になる事が多い。

次に「何を我慢出来るか」の優先順位を考えておく事だ。それは個人により異なるが、「駅からの徒歩時間」なのか「風呂トイレ別」なのか「南向きの窓」なのか「部屋の広さ」なのか、という具合だ。それが出来ない(決められない)場合は「絶対欲しいもの」を優先順位を付けて考えておくでも良い。例えば「洗濯機は室内置き場必須」や「エアコン必須」「トイレはウォシュレット付き以外はダメ」といった内容だ。その中でも優先順位を付けて「ウォシュレットは必須だけど無い場合は我慢します。でも室内洗濯機置き場は譲れません。」と言った具合だ。これにより我慢出来る条件を緩和して物件を探す事が可能となる。実際に内覧してみると「気が合う」物件が有るので是非事前に準備して行こう。

最後のポイントは「敷金礼金が共に0円の物件は避けよう」という点だ。これは契約時にならないと分からない事も多いと思うが、契約時に特約が付く場合が非常に多い。1例をあげると、「敷金礼金は共に0円。ただし保証金として1ヶ月分頂きます。」といった具合だ。この場合、敷金であれば借主負担の修繕費以外は戻ってくるのだが、保証金の場合は返却しない旨が書かれている事が非常に多い。実質敷金だが名目上「敷金礼金0円」としたい為だけのパターンだ。これが非常に多いので注意したい。他にも「退去時清掃代」や「24時間監視システム利用登録料」といった良くわからない名目で敷金分くらいは上乗せされてしまう。それならいっその事「敷金1ヶ月、礼金0円」の物件を探す方が良い場合が多いので覚えておいてほしい。

rp_seisoudai

こちらの場合は敷金0円、礼金0円の物件の詳細情報の部分だが、見てもらうと分かる通り赤枠の部分(特に「清掃費」「事務手数料」「保証会社利用料」)などの経費が余計にかかる。ここ赤枠に注意が必要だ。

 

では、次回は引っ越し時の対応に関して整理したいと思う。