オタク落語の巨星、ついに真打ち昇進!

オタク落語の先駆者である春風亭吉好(42)さんの真打昇進披露記者会見が浅草で行われるという情報をキャッチしました。春風亭吉好さんといえば古典落語と新作落語、そしてオタク落語の三刀流落語家で、秋葉原にもとても縁が深い芸人さん。これは是非とも皆さんに紹介したい…というわけで、さっそく取材に行ってきましたのでお知らせいたします!

 

オタク落語の巨星、ついに真打ち昇進!

令和5年3月7日。落語家の春風亭吉好(42)さん、桂翔丸(42)さん、柳亭明楽(39)さんの真打昇進披露記者会見が、浅草のホテルで行われました。春風亭吉好さんと言えばオタク落語の先駆者で、秋葉原にもとても縁が深い落語家さん。これは紹介しないといけない、そしてお祝いしないといけない…そう思った秋葉原PLUS編集部はさっそく突撃取材!今回は落語家さんの真打昇進披露記者会見の様子をお伝えいたします。

記者会見会場

春風亭吉好とは

さて、春風亭吉好さんについて知らない方もいるかと思いますので、まずは春風亭吉好さんのプロフィールかた紹介させていただきます!

春風亭吉好プロフィール

■芸名:春風亭 吉好(しゅんぷうてい よしこう)
■本名:吉見 元気(よしみ もとき)
■生年月日:昭和55年(1980)12月12日
■年齢:42歳
■出身地:千葉県流山市
■出囃子:スーダラ節
■所属:公益社団法人 落語芸術協会
■略歴:
平成21年(2009)6月 春風亭柳好に入門「吉好」
同年 9月 新宿末広亭にて初高座「たらちね」
平成25年(2013)5月 二ツ目昇進
令和 5年(2023)月 真打昇進(予定)
■趣味:
漫画、アニメ、ゲームなど業界内で随一のマニアを自負します。
また落語をヲタクネタでパロティした新作ヲタク落語も手がけます。
(代表作「ツンデレ指南」「ガンダム怖い」 など)
ニッポン放送アナウンサー吉田尚記企画のヲタク落語CDに収録
■出演歴:
ネットラジオ「ファミコン名人の教え公開イベント」
ニコニコ生放送 「高橋名人のゲッチャ 16shotTV」
テレビ東京系「特捜警察ジャンポリス 銀魂落語の回」
NHKBS「TOKYOディープ!」
ニッポン放送「新発見! アニめぐ」
CS寄席チャンネル「ヲタク落語会CSもえよせ」メインパーソナリティ
テレビ東京系「あにむす おそ松さん落語の回」ほか
■コメント:
漫画、アニメ、ゲームが好きなヲタクでそんな要素を取り入れた 「ヲタク落語」をずっと手がけてきました。アニメ声優さんと一緒に会をやったりなどして落語ファンとはまた別の新たな客層を獲得してきました。そんな方々を寄席に呼び込んで寄席にアキバの風を吹かせたいと思います。師匠から受け継いだ古典落語、一般向けの新作落語、そしてヲタク落語と三刀流の落語家としてやっていきます!

春風亭吉好 さん

 

秋葉原にも地域貢献

春風亭吉好さんはただオタクを自称しているだけでなく、実際に秋葉原界隈にも広く貢献しています。昨年11月13日に行われた「秋葉原おそうじ志隊」というボランティアごみ拾いイベントではゲストとしてステキなオタトークを披露してくれただけでなく、実際にごみ拾いにも参加。

令和4年第15回おそうじ志隊

令和4年第15回おそうじ志隊

また、この時『秋葉原おそうじ志隊』の司会を担当した「あっとほぉーむカフェ」の人気メイド めめた さんは元々「清純派落語アイドル」でしたが、春風亭吉好さんと『CSもえよせ』で共演したことがきっかけでメイドの道に入ったとのこと。春風亭吉好さんは秋葉原の大人気有名メイドさん誕生にも関わっておりました。


「あっとほぉーむカフェ」の めめた さん。とてもかわいいです。本誌記者(和)イチオシのメイドさん。

 

寄席に江戸の風ではなく、アキバの風も吹かせたい

記者会見会場

さて、真打昇進披露記者会見は司会の柳亭小痴楽(りゅうてい こちらく)さんが遅刻したものの、代理の桂竹千代(かつら たけちよ)さんの軽快なトークで和やかにスタート。柳亭小痴楽さん登場までステキな司会進行で繋いでくださいました。

真打昇進に当たり、桂翔丸さんは「小噺掘り起こしおじさんと覚えてもらいたい」、柳亭明楽さんは「寄席という戦場に手ぶらで殴り込む勇気を買っていただきたい」、そして春風亭吉好さんは「寄席に江戸の風だけでなく、アキバの風も吹かせられたら」と、それぞれ個性的な意気込みを熱く語ってくれました。

また、これに対し落語芸術協会会長の春風亭昇太会長は「個性のある3名で、協会としても非常に楽しみ」と満面の笑み。

 

真打ち昇進後、オタク落語は・・・?

ただ、気になることも一点ありました。春風亭吉好さんは巧みな古典や新作落語もさることながら、落語界でほぼ唯一のオタク落語家として活躍され、若者や新規ファンを開拓してきた方です。

しかし真打の落語家ともなると噺の内容に品格も求められることがあります。もしかしたら真打ち昇進を機に、春風亭吉好さんの『ヲタク落語』は封印されてしまうのでは無いか?という心配もありました。もし『ヲタク落語』が封印されてしまった場合、「与太郎転生」「ツンデレ指南」「ガンダム怖い」はもう聞けなくなってしまうのか?また『ヲタク落語』に後継者はいるのか???

これは是非とも確認しないといけない・・・逆に聞いてしまう怖さもありましたが、思い切って質疑応答で質問してみました。

 

オタク落語は続けていきたい

春風亭吉好さんの回答は「オタク落語はひっそりと続けていきたい」とのことでした。

「そういう風に心配してくれる問い合わせは確かに多くあった。自分の気持ちとしては続けて行きたいが、真打ちになったら寄席の方からNGが出されるかもしれない。自分としては、求められるならば続けて行きたい気持ちがある。ただ自分が60歳になったとき、自分が演じるオタク落語がお客さんに受け入れてもらえるとは限らない。年季に向き合った芸もやっていきたい」
とのことでした。

つまり、春風亭吉好さんが60歳になるまであと18年はオタク落語を続けていただけるみたいです!

春風亭吉好さん、ご質問に回答していただきありがとうございました!

記念撮影

 

真打昇進披露興行

それぞれ個性ある3人ですが、3人の『真打昇進披露興行』が今年5月(2023年5月1日から7月15日)からスタートします。

この披露興行の総番頭は今回代理司会を務めた桂竹千代さん。通常の寄席とは違い、披露公演は豪華な顔ぶれの集まる興行ですので興味がある方は是非とも聴きにいってみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!(和)

真打昇進披露興行

この記事を書いた人

和泉 宗吾
和泉 宗吾
和泉宗吾@いずみん
千葉県在住の週末都民。フリーライター兼、野生のプロデューサー。美味しいものを求め東奔西走。秋葉原プラスで記事執筆のほか、企画や催事等のお手伝いをさせていただいております。よろしくお願いいたします。