先日、友人との会話で「秋葉原は、昔に比べてつまらなくなっている。街がすっきりしすぎている」という話題が上がった。ただ、私には「秋葉原がつまらなくなってきている」と言う実感はない。
本当に秋葉原はつまらない街になっているのか…それを、複数回に分けて検討して行こう。
私は仕事のために地方から東京にやってきたので、00年代・90年代の秋葉原はほとんど知らない。(知っているとしたら、その当時の雑誌の写真で見た程度だ)
「僕、オタリーマン」のよしたに氏は、「駅前で何でもそろっちゃう街になってつまらなくなった」と作品の中で語っている。昔から秋葉原に来ている人の多くは、残念ながらそう感じているのかもしれない。
しかし、興味を持ってじっくりとこの街を眺めてみると、まだまだいい意味で無秩序な空間が広がっている。
中央通りだけではない、懐の深い街
この街をおおまかに分けると、1)中央通り・大型店舗と、2)それ以外の裏路地区画に分類できると思う。
常連者には当たり前の話かもしれないが、マンガ・アニメ・ゲーム・同人関連商品から防犯対策用のスタンガン、今話題のドローンやPC関連パーツのいろはがこの街では手に入る。私たちは、それらのなんらかを買い求めに秋葉原までやって来る。
例えば、同人関連商品を入手しようとすれば、中央通りの以下の店に行くことになるだろう。
・とらのあな(A,B,C店)
・メロンブックス(秋葉原店,2号店)
・COMIC ZIN秋葉原店
これらのお店は中央通りに面しているが、神田明神方面の路地へ入って行くと、ジャンルこそ限られているものの、同人誌・同人グッズを取り扱っているお店はある。
・三月兎三号店
・あきばお~零
・ホワキャン
ホワキャンとあきばお~零は同人誌はないものの、マニアックな同人グッズがそろっている。三月兎は、同人ゲームの取り扱いが多く、その関連の同人誌も少数取り扱っている。
また、中古同人誌に限ればラジオ会館の中のテナントにも取り扱いがある。
次にもしゲームを購入したいと思ったら、中央通り・大型店舗ならば下記のところでお買い求めできるだろう。
・ソフマップ秋葉原本館
・ヨドバシカメラAKIBA
・アニメイト秋葉原店
・ムーラン中央通り店
・トレーダー本店、3号館
・レトロげーむ7号店
そしてこちらも、路地へ入っていけばディープなお店に出会うことができる。
・スーパーポテト秋葉原レトロ館
・トレーダー2
・ムーランAKIBA
スーパーポテトは言わずもがな、さまざまなメディアに取り上げられている有名店だ。私もここにお世話になっていて、SFCのソフトはほとんどここで買っている。トレーダー2とムーランAKIBAは同じ総武線高架下にあり、ウィンドウショッピングを兼ねてふらっとお買い物をするときにお勧めできる。
さらに今現在、最もディープな展開を見せているのは(PCパーツ関連を除いて)プラモデル・鉄道模型を取り扱う店ではないだろうか?
まず中央通り・大型店舗としては、下記の店があるだろう。
・LAOX 秋葉原アソビットシティ店
・リバティ
・TAMTAM秋葉原店
・F&MOKEI
・イエローサブマリン秋葉原本店★ミント(ラジオ会館内)
これだけでも随分とお腹いっぱいになる買い物ができるのだが、裏路地に入るともっとディープだ。
・Artésia秋葉原店
・ホビーランドぽち秋葉原1号店、3号店、2号店※
・ポポンデッタ秋葉原店
・KONDO ROBOSPOT
まず、Artésiaにおいては最近まであることすら気づかなかった。ごく狭いスペースに走行用ジオラマと中古販売の鉄道模型が所狭しと並んでいる。KONDO ROBOSPOTは、玄人しかたどり着けないような路地の中にある。
この中でもホビーランドぽち秋葉原1号店は比較的見つけやすい場所にあるが、3号店はひっそりと最近オープンし、2号店は駅前にあるはずなのに、看板を見たことがない。(一応駅前なので※印を付けた)
このほかにPCパーツ、無線機、フィギュア等を取り扱っている店も多いが、紹介しきれないほど存在している為ここでは書かないことにした。
これらを切り取ってみても、オタク文化を支える様々な趣味の店は健在であると言える。つまらなくなってきた、と感じられてしまう要因はどこにあるのか…次回は、区画整理と秋葉原をテーマにその理由を探ってみたいと思う。
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