2020年 アキハバラでeスポーツオリンピックを開催しよう!

こんにちは! 新人ライター(15年目)のいずみんです! 今回は秋葉原某所で開催された「アキハバラを、編む。」という招待制の交流会に参加したので、その内容を紹介していきたいと思います。アキハバラにおけるeスポーツの可能性とは!?

 

「アキハバラを、編む。」とは?

「アキハバラを、編む。」は、秋葉原に興味を持つ者同士のコミュニケーションを図っていくための、有志による交流プロジェクトです。具体的には(不定期ですが)交流の場を設け、秋葉原に関するテーマ(例えば「コスプレ」「フィギュア」、あるいは「女性にとっての秋葉原」等)を決め、プレゼンを交えながら参加者同士でテーマについて話し合います。この交流会をおこなった結果、新たな別の交流が生まれ更にそこから別の何かへとつながっていけるような活動を目指して交流を行なっているとのことです。

今回のテーマはeスポーツ!

さて、今回(第23回)のテーマは「秋葉原におけるeスポーツの可能性」。場所は東京・御茶ノ水にあるデジタルハリウッド大学(以下、DHU)の梅本特任教授によるeスポーツの歴史解説と日本でのeスポーツの現状の紹介。また、実際にeスポーツ競技者(ストリートファイター世界大会に出場経験あり)であり「e-sports部」(4月に同大学で設立されたばかり)所属の学生さんによる実演や対談も交えてのプレゼンが行われました。

なお、本人の希望により、学生さんの肖像とプレゼン資料は共に写真掲載は希望しないとのことであったので写真掲載は見送らせていただきました。

今回のプレゼンはDHU内で行われ、交流会常連の秋葉原を中心に活動しているイラストレーター、写真家、秋葉原文化研究家、メイド喫茶チェーン役員に加え、いま秋葉原で計画されているeスポーツ拠点の整備(ディベロッパー主導による)に関わっているコンサル会社と広告代理店の方々と様々な業種・業界から参加があり、プレゼン後は積極的な意見交換が行われました。

 

eスポーツの可能性と現状の課題

対戦型のコンピューターゲームを競技として捉えた「eスポーツ」は、今や競技人口が世界中に1億人ほどいると推定されています。特に2022年アジア競技大会では正式メダル種目に採用されることもあり、関連団体を統一した「日本eスポーツ連合」が設立されるなど、日本でもeスポーツに関する動きが起きつつあるそうです。

これに加え、秋葉原ではゲーミングPC専門店やeスポーツ専用施設が増えつつあり、秋葉原は「eスポーツの聖地」となりうる可能性を秘めているとのこと。しかし、日本では海外に比べて「ゲームは子供の遊びである」というイメージがあり、海外に比べてeスポーツの分野で出遅れているのが現状。eスポーツ競技者自身も競技者人口の増加及びその裾野の拡大については課題を感じているとのことでした。

今後、日本でeスポーツを盛り上げていくには団体の設立などのハード面の整備も重要ですが、「どうやったら広く受け入れてもらえるか?」といったソフト面でのアプローチが重要となりそうです。

 

意見交換会では議論白熱!

プレゼン後の意見交換では様々なアイデア、意見が出てきました。箇条書きでいくつか出てきた発言を並べるとこんな感じ。

  • 「eスポーツはオリンピック種目になる可能性を秘めている」
  • 「eスポーツ用のゲームを開発するべき」
  • 「ビジュアル面でのアピールがいい」
  • 「ビルに立体的なぷよぷよを投影してプレイすることは技術的に可能」
  • 「eスポーツは競技施設に入るまでのハードルが高いのでなんとかしよう」
  • 「古いゲームをeスポーツ競技種目にした方がいい」
  • 「秋葉原といえば太鼓の達人!太鼓の達人をeスポーツ競技にすれば競技人口が増える」
  • 「ついでに神田明神で奉納太鼓の達人をやってもらおう」
    などなど。

 

秋葉原でオリンピックを!

私としては「いっちょやってみっか!」(by 悟空さ)の精神で、2020年の東京オリンピックが終わった後にしれっと秋葉原で「第1回 eスポーツオリンピック」開いたら良いんじゃないかな?と思いました。(実はパラリンピックも第1回大会はオリンピックが終わった後に同じ場所でしれっとはじめたのかきっかけだったと言います。)

もちろん一種目だけのゲーム大会ではなく、ぷよぷよやストリートファイター、バーチャロンはもちろん、FIFAやHaloなどの様々なゲームの競技大会、世界中から集まったゲーム競技者によるeスポーツの祭典です。それもアジア競技大会の様にアジア限定ではなく全世界的な規模での国際大会をアキハバラで開けたらいいなと思います。

素人考えですが、陸上競技の大会と違いeスポーツの大会なら二年もあれば準備ができるのではないかな、と思わなくもありません。今回、梅本教授のプレゼンでも紹介されましたが、文献に残っている世界最古のゲーム大会(eスポーツ)は1974年に日本で開催された「セガTVゲーム機全国コンテスト東京決勝大会」だとのことです。第一回のeスポーツが日本で開催されたのならば、第一回のeスポーツのオリンピックも日本で開催してもらいたいと考えるのは欲張りな考えでしょうか?

もし実現の際には、是非とも「オラタン」(電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム)を競技の一種目に加えていただきたいですね!

皆さんも、eスポーツに対するステキなアイディアがあれば、梅本教授と「アキハバラを、編む。」に意見を寄せてみてはいかがでしょうか?あなたの意見が日本のeスポーツの未来を作るかも知れません。

 

【プロフィール】
■氏名:梅本 克
■所属:デジタルハリウッド大学 特任教授
■学位:Ph.D.(経済学)Vanderbilt大学(米国)
■所属学会:文化経済学会
■略歴:Vanderbilt大学(米国)大学院経済学部にてPh.D.(経済学)を取得後、九州大学などで教鞭をとりながら、日本のコンテンツ産業とポップカルチャーを担うクリエイターを支援する目的でアジアアニメーション産業組織体(AAO)を設立、浙江大学経済学院コンテンツビジネス研究所(中国)顧問研究員、済南アニメーション協会(中国)顧問、福岡県アジア若者文化交流事業実行委員会 asianbeat 企画コーディネーター、福岡コンテンツ産業拠点推進会議顧問などを兼任しながらアジア各地でイベントや講演を行う
■著書:『Multinational Corporations in Indonesia and Thailand』Palgrave Macmillan(2006年)

【アキハバラを、編む。】
■公式サイト:https://akibaamu.jimdo.com/

この記事を書いた人

和泉 宗吾
和泉 宗吾
和泉宗吾@いずみん
千葉県在住の週末都民。フリーライター兼、野生のプロデューサー。美味しいものを求め東奔西走。秋葉原プラスで記事執筆のほか、企画や催事等のお手伝いをさせていただいております。よろしくお願いいたします。