2020年のコロナ禍の中で開催された「京まふ」の様子をレポート

2020年9月19日、20日の二日間で開催された京まふ2020。新型コロナウィルスの世界的流行の中、感染予防を徹底して開催された。その予防策や会場、オープニングセレモニーの様子をお伝えしていこう。

 

徹底した感染予防対策をしつつ開催された「京まふ2020」

2020年9月19日、20日に京都市みやこめっせ他で開催された「京まふ2020」。新型コロナウィルスの世界的流行の中で開催された本イベントは徹底的に感染予防対策を行なっての開催となった。関係各所のただならぬ努力とイベント激減の中に開催した決断力に敬意を表し、まずは会場の対策について紹介していこう。

イベントと言えば、入場行列に待機行列と様々な行列ができる。今までは行列は「詰めて、短く」まとめるための意味合いが強かったが、今回は一人ひとりの距離を確保し感染予防に徹底的に配慮されていた。もちろん来場者も流行る気持ちを抑え、ゆっくり、距離を取りつつ会場入りするなど主催者と来場者が作り上げたイベントとなった。

会場外の待機列。赤い印を目印に行列ができていく。

 

物販の待機列にも待機位置が全てに記されている。

また、体温の計測、アルコール消毒などの設備も各入り口に完備。朝のスタッフの説明でも徹底的に指導されていた。

会場前のスタッフへの出入り口に関する申し送りの様子。

また、一般来場者向けには入り口でスタッフによる説明と体温計測や体調に関する注意書きも準備され、万全の体制が敷かれていた。

プレスや招待客などには感染者追跡システムへの登録が徹底されるなど、発生後の対応もしっかりと対策されている。

本システムへの登録が取材の際の必須事項の一つとなっていた。

一般来場者への検温はカメラによる検温システムが導入され、各スタッフはマスクだけで無くフェイスシールド、さらにはパーティションなど飛沫、エアゾルに対応。チケット確認後はパンフレットは来場者自身で取得し、手へのアルコール消毒までが入場の流れだ。

一般入場直後の案内。二手に分かれ距離感を保っての入場となる。

 

入場はゆっくり、確実にチェック!

様々な対策がなされている中、9:00の定時に開場となった京まふ。入場口からはいつもなら流れ込んでくる一般客とは異なり、ゆっくりと不安げに入ってくる来場者。カメラの検温、その後のチケット確認にアルコール消毒と混乱もなく綺麗な列で進む様は一般的なイベントと違う印象を受けた。

開場直後にも関わらず整然としたチケットチェックが続く入場口。

来場者はしっかりとアルコール消毒を行なって入場していく。

今回の京まふでは開場のブース間隔をかなり広めに設定。来場前は距離が大きすぎて閑散とした印象をうけるほどだ。

そして、開場後1時間すぎたあたりの会場の様子。今回はイベントステージはすべてロームシアターになっている事も有り、混乱もなく適度な粗な状況で推移していた。

京まふ2020は以上のような徹底的な対策、できる限りの方策を行なって開催された。新型コロナウィルスの世界的流行という中で開催を楽しみにした来場者たちが何を思ったか、そして何を楽しんだのか。来年はマスク越しではない笑顔に会えることを楽しみにしたい。

 


【開催概要】
■催事名称:京都国際マンガ・アニメフェア 2020
■略称:京まふ(KYOMAF=KYOTO INTERNATIONAL MANGA ANIME FAIR の略)
■会場:
・みやこめっせ(京都市勧業館):京都市左京区岡崎成勝寺町9-1
・京都国際マンガミュージアム(第2会場):京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)
・東映太秦映画村(特別会場):京都市右京区太秦東蜂岡町10
■会期:
・みやこめっせ(京都市勧業館):2020年9月19日(土)・20日(日)9:00~17:00 ※20日は16:00まで
・京都国際マンガミュージアム:2020年9月19日(土)・20日(日)10:00~18:00
・東映太秦映画村(特別会場):2020年9月19日(土)・20日(日)9:00~17:00
■主催:京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会、京都市
■共催:KYOTO CMEX 実行委員会/京都国際マンガミュージアム/東映太秦映画村/京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学
■協力:文化庁(令和2年度文化庁文化資源活用推進事業)/「伝統産業の日」実行委員会
■公式サイト:http://kyomaf.kyoto/