去る12月6日、ラブライブがきっかけで発足した声優ユニットの方のμ’sの解散が発表された。筆者は特段ラブライブファンでもなく、「へぇ、人気あるんだなぁ」程度にしか思わない人間であるが、ラブライバーと呼ばれるファンの諸兄と同じく、神田大明神様に足しげく通う日本人であった。「これは何か起きるに違いない…！」そう確信した私は、一路秋葉原へと向かったのである。

 

解散報道第一報の日

まず、今回の騒動を思い起こしてもらいたい。前日の12月5日に東スポが「μ’s解散！？」と報じたのが、twitterを始めとするインターネット・ＳＮＳ上でざわつき始めたのがきっかけだ。私はその日、たまたま神田大明神様に立ち寄っていた。

 

画像を見ていただければお分かりのように、確かに社務所ではμ’sグッズを売っているが、いたって平穏である。この大量のグッズ・そしてμ’s推しの原因は、解散報道よりもその前の紅白出場決定によるものが大きいと言える。
この日も、地方から来たであろう数人のラブライバーがグッズをお買い求めしていた。それ以外は何の変哲もない、休日の神社そのままの光景である。

 

 

 

 

 

解散報道当日。秋葉原は…！

そして、ついに12月5日のTOKYO MXでの番組でファイナルライブにて活動の終了が報告され、12月6日の新聞で大々的に報道されたり、声優陣がtwitterで思いをつぶやくなど、解散が現実のものとなったのである。

私のtwitterのTLは荒れに荒れ、ラブライバーの友人はそれ以降μ’sのことを口にしなくなった。
私はと言うと、特段ファンでもないので何とも思わなかったのだが、歴史的瞬間を目の当たりにした気分であった。アニメ・声優というこれまで日本のサブカルチャー街道の斜め左下を突っ走っていた文化が、今表舞台の真ん中で超新星のごとく爆発したような感覚であった。この歴史は、終わったようで脈々と次のこういった作品の根底に残り続けるのであろうと思う。

しかし、私はひねくれ者である。この歴史的一大事に、現場は黙っているはずがない！
「そうだ！秋葉原へいこう！」…悲壮にくれる人たちの観察にいざ参らん！！

意外と普通じゃねぇか！！オイ！

なんと神田大明神様を含め、ラブライバーの聖地はどこもなんともなかったのである。
意外と皆さん受け止めが早いのか…？
こうして、私の目論見は崩れ去ったのである。

 

頑張っていただきたい

音乃木坂版のラブライブは完全に終了するわけだが、コンテンツ自体はサンシャインに引き継がれることがかねてから表明されている。ラブライバーの皆さんには、使い捨てのコンテンツにすることなく、長くこのコンセプトの作品群を愛していただきたいと外野ながらに思う。いずれ、またどこかでつながるかもしれない。

そういう意味で、ラブライバー（特に私の友人K君）にエールを送りたい。