幻想と官能への誘い、宵の神田明神

rp_IMG_0100秋葉原の神社といえば、ここ神田明神が最も有名で親しまれているのは言うまでもない。イラスト付き絵馬「痛絵馬」で注目されているのもまたアキバらしい。そんな神田明神、『夜』の姿を体感したことはあるだろうか。今回は秋葉原PLUSの読者さんだけに、こっそりお見せしてしまおう。

 雅びと幽玄の狭間で

普段、神田明神は平日や土日祝日問わず、日中多くの人が参拝に来る。人も様々で、若い学生やカップルから、ベテランを匂わすビジネスパーソン、はしゃぐ子どもと歩く家族連れ、海外からの観光客まであらゆるアイデンティティでここは賑わう。

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しかし、時は変わり夜を迎えると、神田明神はしん、と静まる。…大体20時頃からだろうか。

手洗い場以外は、明るい蛍光灯たるものはほぼ一切消え、小さな提灯が柔らかく静かな灯りを灯し並ぶ。実に幻想的だ。

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隣のビルの蛍光灯はご愛嬌として、生でこの広々とした闇の中に提灯の列だけがゆらり、を見ると圧巻である。

夜参拝に来る人は全く0ではない。1~2時間に一人や数人、ポツポツと来る。もしかしたら今これを読んでいる方にも、夜の参拝は経験済みという方がいるかもしれない。

それでもやはり来るのはまばらで、佇んでいると しーんという静寂の音が身体に響いてくる。

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名物『痛絵馬』は夜はこう映る

 

真夜中を回る頃、さらに境内は深海のような神秘性を帯びてくる。

先ほどの提灯が、自動で全て灯りを灯さなくなるのだ。

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そして手洗い場や獅子舞おみくじなどのポイントだけ、不便にならないように白く照らされる。

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獅子舞おみくじは24時間営業。世界一働く獅子舞である。

今はまだだが、満月の時に行くと一層夜の境内は粋で雅びで厳かで、一味違う参拝ができる。ふとした時やさみしい気持ちになったら、こんな楽しみ方も体感してみてはいかがだろうか。プラトニックで神聖なエロス、といったらよいのだろうか。とにかくこれは体感してみるに限る。

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《神田明神》

・住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田2−16−2
・電話:03-3254-0753
・サイト: http://www.kandamyoujin.or.jp

・アクセス
【JR】
中央線・総武線 御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩5分
京浜東北線・山手線 秋葉原駅(電気街口)より徒歩7分

【メトロ】
東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩5分
東京メトロ銀座線 末広町駅 より徒歩5分
東京メトロ日比谷線 秋葉原駅 より徒歩7分

【都バス】
茶51駒込駅南口←→御茶ノ水線 神田明神徒歩1分
首都高速
首都高速都心環状線 神田橋出入口
首都高速1号上野線 上野出入口

【神田明神周辺の駐車場】
秋葉原UDXパーキング(800台収容・24時間営業・1日料金平日 2,000円)
秋葉原ダイビル駐車場(112台収容・営業時間7:00〜23:00・1日料金 2,000円)

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uyu
コミュニケーションハッカー。新時代のゲームPHEAlosophy(フィーロソフィー)研究所、AkibaColoursで『日本のサブカルチャーが人の心に与える影響』について日々研究している。あらゆる心理セラピー、自己啓発、コーチングに静かなる反旗を翻す『カラーチャット』というゲームの提供も行っている。普段は秋葉原の神田明神すぐ裏でひっそりと暮らしている。HP→http://akibacolours.main.jp